2021年9月某日、慣れ親しんだ清流最上小国川と母なる川,最上川の合流点で事故はおきた・・・
夜中にバス釣をしていた男性が突如行方不明に
その数日後、数キロ下流で遺体となって発見された。
思いがけない事故で御慰めの言葉もございません。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

このような事故を記事にしてしまうのは大変心苦しいのですが
この事故を尊い教訓として同じ事故を二度と起こさないよう微力ながら尽力したい所存です。

なぜ事故は起きたか?河川の恐怖とは?
近年最上川本流では特定外来魚に指定されている外来魚(バス)が大繁殖し数多くのアングラーで賑わっている。
亡くなられた方も当日ブラックバスを狙って深夜に釣りをしていたそうだ。
最上川の特徴は一見トロッとしている流れに見えても実際は重く重圧な流れ。
これに加え、水中ではその時その時の水位・地形などによりとても複雑な流脈が形成され常に変化している。
事故の状況を調べてみるとウェーダーを履いて立ち込み釣りをしてたとのこと。
釣りたい気持ちが先行し安全意識が低下してしまったのか?
恐らく少しずつ立ち位置を変え一歩、また一歩と踏み入れては行けない領域に移動していたのだろう
この結果・・・
足を掬われ転倒
そして、ウェーダー内に水が流入し身動きがとれず流されてしまった。
闇に包まれていた深夜の河川では、たとえ泳げた状況であってもどこに泳いでいるのか、どのくらい流されているのか分からなかったと思います。
ウェーダー(胴長)内に水の流入は超超超危険!!事故から学ぶ対策案は?
河川の流速域で転倒しウェーダーに水が流入してしまうと極めて危険です。
いっそのこと履かない方が安全と言っても過言ではありません。
それでもウェーダーを着用して釣りをするのであれば、最悪の事態を想定して臨む必要があります。
何かしらの対策をしているとしていないとでは生存確率に大きな差が生じる事は容易に考えらえる事です。
万が一に備えましょう。
無理な立ち込みはするな!釣果は変わらない!!
初心者にありがちな思考かもしれません。
もう少し奥に立ち込むと魚との距離が縮むかも?
気持ちはわかりますが結果ほとんど変わりません。
無理な立ち込みは絶対やめましょう。
特に夜や増水時の河川ではあまりにも危険です。
安全帯?とライフジャケットでダブルセーフティー!!
ライフジャケット
一言でライフジャケットといっても様々なタイプがありますが、ここでは自分のおすすめを紹介させていただきます。
手動/自動膨張式ライフジャケットです。
着用時はしぼんだ風船のようになっているのであまり意識せずに動くことができます。
そして、いざという時にヒモを引っ張れば5秒で膨張。
CE基準(欧州安全基準)を満たし国土交通省が定める安全基準(7.5㎏)をはるかに上回る約二倍の浮力(15.3㎏)
それでいて非常にリーズナブルな価格帯です。
素朴な疑問なのですが、なぜこのシステム(手動/自動膨張)を一般的な渓流ベストに採用しないか分からないんです。
あれば非常に快適かつ安心して釣りができると思うのですが。。。
安全帯とロープのライフライン
余談ですが私は建設現場での安全・品質・工程などを管理する技術職に従事するしがないサラリーマンです。
職業病なのかもしれませんが、
己の身を守ってくれるのはいつでもどこでもヘルメットや安全帯とロープ(親綱)と思っています。
多少のケガは仕方ないとして、
河川で転倒したとしても流されなきゃ生存する確率は上がるでしょうし、
高所から転落し落水しないに越したことはありません。
下記に実際自分が使用しているロープと安全帯を紹介します。
多目的ロープ
登山などで用いられている軽量かつ高強度ロープです。(CE認定商品)
径10mmで1200㎏の耐荷重で安心。
柔らかく非常に扱いやすいのも特徴です。
テトラ、立木などの支持物に固定し
併用して
これを使えば移動も楽に行えます。
この記事のまとめ【安全第一】
川で釣りをするときの心得
- 技術や体力を過信しないこと。
- ライフジャケットは必ず着用。
- 無理な横断や立ち込みはしない。
- 自然は常に変化している事を忘れない。(流速・水位などなど)
- ロープを活用する。
- 自然に安全な場所など存在しないことを認識する。
ここまでありがとうございました。
及ばずながら当記事を作成してみましたが釣りに出掛けている以上、不測の事態は起こり得る。
この記事の内容など全く役に立たないのかもしれません。
今後は自分の経験だけでなく、周りの情報を考慮し当記事の内容を昇華していけたらと思います。
それでは
ご安全に!!